128【巻頭言】KBH副理事長 大嶋 博道 師「事の起こるとき、わたしは常にそこにいる」

クリスチャンセンター
神戸バイブル・ハウス 副理事長
日本フリーメソジスト神戸ひよどり台教会牧師

大嶋 博道師


「事の起こるとき、わたしは常にそこにいる」

“神戸バイブル・ハウスの再生を願って”


昨年あたりから、コロナ禍のパンデミックが明け、「神の匿(かくま)いの時」から解き放たれて、社会も教会も、そして「神戸バイブル・ハウス」も少しずつ本来の活動を開始した。しかし、数年間のコロナ禍は、時代の変化も加わり、私たちに相当のダメージを与えている。
「神戸バイブル・ハウス」に限って言えば、日本で唯一の「常設聖書図書館」を訪れる人も減少し、聖書セミナーやイベントなどへの参加者も少なくなった。

一昨年、創立20周年を迎え、神戸栄光教会で厳かに記念式典を催し、コロナ禍による低迷を 打破し、積極的に活動していくことを願った。

しかしながら、昨年は最善を尽くしつつも諸活動の成果は十分に上がらず、特に、財政面に おいて困難を極めた。今、危機的な状況に陥っている。

改めて、諸教会、キリスト教団体、友の会、そして「神戸バイブル・ハウス」を愛する皆さんの熱き祈りと貴い献金による支援を心から期待したい。

私は、日本で唯一の「神戸バイブル・ハウス」の灯を消してはならないと切望している。そのためにも、ニューズレターの読者に重ねて財政的支援を求めたい!そして、時間を見つけて 「常設聖書図書館」を訪れていただきたいと願う。その時、再生は必ずなる! 新しい年、何かが起こる!

いつの時代も年の始まりは、未知へのワクワクするような期待感と不安感を抱く。
今、長期化する戦争や紛争、政治的混乱、経済的不況、天変地異、さらに疫病などの「暗やみ」がすっぽりと世界を覆っている。私たちの日本 も決してこれらの「暗やみ」の影響を受けずにはいられないだろう。なぜなら、世界は一体であるからだ。

そのような危機的状況の中 にあって、にもかかわらず、私たちは新しい年に、船出しなければならない。確かな羅針盤は希望の主であり、導き手であるイエス・ キリスト。このお方が、「しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」(ヨハネ16:33)と力強く語りかけておられる。

私たちの主は「暗やみ」を照らすまことの光、世に勝利されたチャンピオンなのだ。
チャンピオンとは元々、優勝者、第一人者と いうことだが、別の意味もあるという。
それは、「私たちに代わって戦ってくださるお方(代表者Champion)なのである。

新しい年、期待と不安を抱いてのスタートだが、「事の起こるとき、わたしは常にそこにいる」(イザヤ48:16)という神の約束を 信じて勇気と希望をもって前進しようではないか。