118【巻頭言】「KBH20周年記念事業の推進にむけて」神田 健次氏

クリスチャンセンター
神戸バイブル・ハウス 理事長
関西学院大学名誉教授

神田 健次 氏

神戸バイブル・ハウス(KBH)の20周年記念式典が、4月15日(土)に神戸栄光教会(佐藤成美牧師)において開催されました。小雨降る中でしたが、約200名の方々が集って下さり、盛況のうちに終えることができ、心より感謝申し上げます。

第一部の記念礼拝では、大嶋博道副理事長の司会の下、関西学院グリークラブの黒人霊歌やゴスペルソングの力強い歌声が響きわたり、カトリック大阪大司教区大司教の前田万葉枢機卿が「なぜ『みことば』をつたえるのか」と題して説教を行い、俳句もまじえ、ともに歩む姿勢(シノダリティ)をもって希望のことばを分かち合う重要性を力強く呼びかけられました。

第二部では、川邨裕明副理事長の司会で、日本聖書協会の石田学理事長より祝辞のスピーチの後、ご支援をいただいている石田理事長と株式会社サンビルダーの杣浩二会長に感謝状を贈呈いたしました。さらに日本聖書協会の具志堅聖総主事と神戸YMCAの井上真二総主事からの祝辞をいただきました。

そして午後の第三部では、シンガーソングライターの陣内大蔵牧師のコンサートが開かれ、「空よ」、「心の扉」などのヒット曲の熱唱で盛りあがりました。

20周年を迎えるにあたり、『神戸バイブル・ハウス20周年記念誌』が刊行され、特に10周年以降のKBHの歩みが、数多くの写真も織り込んで回顧的に叙述され、記念式典に出席された方々に配布されました。これからのKBHの将来に向けて、理事長提案の「充実と展開」をめぐっての座談会も収録されています。さらに20周年募金に関しては、6月末に締め切りを迎えますが、順調に募金が寄せられています。

長期に亘るコロナ禍によってさまざまな活動が大きく制約され、財政的にも厳しい試練に直面してきたKBHにとって、20周年記念式典は、クリスマスに至る一連の20周年記念行事の起点として位置づけられています。

これからの事業としては、6月17日(土)に奥田知志牧師の講演会(於 神戸聖ミカエル教会)の開催等の魅力ある聖書セミナーやユース・バイブルフェスタなどが多く企画され、また日本で唯一の「聖書図書館」をより充実させて展示することも計画されています。

そして20周年の記念行事のフィナーレとしては、12月8日(金)に神戸文化ホールにおいて「神戸のクリスマス」の開催を計画しています。今年一回限りになる可能性もありますが、従来の二つ立場で守られていた神戸のクリスマスをエキュメニカルな共同開催の方向で、具体的に準備を進めています。今後とも、KBHの働きに関心を寄せてくださり、ご支援とご協力をよろしくお願いいたします。