117 会員教会を訪ねて(42) カトリック姫路教会

〒670-0012 兵庫県姫路市本町68
TEL 079-222-0043
>> catholic-himeji.com

カトリック姫路教会は、JR又は山陽電車で姫路駅より徒歩15分(神姫バスで6分)、国宝姫路城を目の前に真っ直ぐに大通りを歩いた東側にあります。
姫路市は市内54万人そのうち1万人強の外国人が居住なさっている国際化した街です。同様に姫路教会も韓国、ベトナム、フィリピン…と多民族の共同体で成り立っています。現在の信徒数は1,171人です。
国民性、風習、文化、言語など多岐にわたり違いがあり難しい点もありますが、お互いに神に招かれた者として、ジョニー主任神父様を中心に共に協力しながら歩んでいます。ミサの典礼も工夫し時にはボディランゲージで交わりながら主イエス・キリストのもと現在の姫路教会に至っています。

ところで、カトリック姫路教会の歩みは「淳心会」という宣教修道会に導かれ置かれました。「聖母マリアの汚れなき御心修道会」が正式な名称です。当初、聖母マリアの巡礼地として名高いブリュッセル近郊のスクートに本部を置いたので「スクート会」とも呼ばれていました。1862年11月ベルギーのメヘレン教区長認可の修道会として誕生しました。CICM=Congregatio Imaculati Cordis Mariae 創立者はベルギー出身のディオフィル・ヴェルビスト神父様です。彼の修道会の目的は非キリスト者の回心、特に中国での宣教とその子どもたちの救済に据えて活動を始めました。そのような「淳心会」の日本への宣教は1948年田口芳五郎司教様が「淳心会」本部修道院を姫路の地に置かれ姫路教会設立の準備に入りました。その後多くのベルギーの神父様方のご尽力により、今日のカトリック姫路教会が存しています。

そして、1949年1月宣教の足がかりでもあった姫路市内の借家から移り今のザビエル館が姫路教会の建物として初めて設立されました。
その後1972年の聖霊降臨祭の日に聖フランシスコ・ザビエル聖堂、現在使用しています聖堂が献堂されました。庭には、佐野信雄氏制作のザビエル像が建てられ、聖フランシスコ・ザビエルの秘跡を多く興された右の腕は信徒の宗敬の的となっています。

次にご案内します。聖堂へお入り下さい。
祭壇の中央そして左右にありますステンドグラスは、キリスト復活をモチーフに聖書の教えを直線の平面構成で描いています。立花江津子氏の制作です。又、鐘についても1954年にベルギーから金色のアンゼラスの鐘が贈られてきました。今は、冠婚葬祭の折りに鳴らされ、近隣に響きわたっています。

グローバルな世界へと向かいます社会において、ますます姫路教会もいろいろな国出身の信徒と歩んでいかなければなりません。力を合わせ、世の塩、世の光となり社会を導いていきます。
姫路教会をここまで拓いて下さった「淳心会」の多くの神父様方、先陣の信徒の皆様方に感謝しつつ、KBHの皆様方の当教会へのお訪れをお待ち申し上げます。