123 会員教会を訪ねて(47) 神戸バプテスト教会
〒650-0003 神戸市中央区山本通1-7-27 TEL 078-231-7187
神戸バプテスト教会の始まりは、南部バプテスト連盟(SBC)から派遣されたシェラー宣教師ご家族が1950年に自宅で始めた日曜学校と礼拝です。翌年教会組織を行いましたが、当時、加盟する日本バプテスト連盟は設立から間もなく、親教会は東京の教会でした。同年SBC諸教会、連盟諸教会の祈りと献金に支えられて会堂が与えられました。「コロニアルスタイル」と呼ばれる会堂を日本人の職人さんが手作りで建てて下さったそうです。講壇の後ろにバプテスマのための浸礼漕があります。
50~60年代は教会員が住む各所で地域伝道を展開、70~80年代には家庭集会の展開や連盟の全国的な伝道計画に連なり共に働きました。バプテストでは一人ひとりが聖書から聴き応答することを大切にし、成人を含む全年齢層での教会学校活動を特徴としていますが、こどもたちとの礼拝、各年齢層のクラスなど豊かに行われた時期でもありました。80~90年代にかけては、連盟諸教会の方々と共に、神戸教会が親教会となり、神戸西、宝塚に教会が生み出されました。
バプテスト教会は各教会が信仰告白を持っていますが、80年代後半から信仰告白や主の晩餐式の問い直しと学びがなされ、90年代前半に主の晩餐式を礼拝参加者に開くことを決議しました。また一方的な伝達イメージがあった「教会学校」を「共育のひろば」とし、様々な聖書のことばについての分かち合いの場としました。
95年の震災では避難所となり、連盟からのスタッフの支援のもと、ボランティアセンターの役割も担いました。会堂修復が必要でしたが全国からの支援に支えられました。震災後の歩みを重ねて後、 2000年代に入るにあたり「違いの中にキリストを告白する群れ」を教会のテーマとして共有し今も大切にしています。
1955年に始まった「光の丘幼稚園」は教会の大切なミッションです。学校法人となった今も、子どもさんたちが自分と人と世界を大切にする思いが育てられ、また保護者の方々と共に育ち合う営みを願っています。
神戸教会は地域に他宗派の会堂が多くあり、折に触れ、実際に訪問して諸宗教に触れるツアーなど訪問があります。シャロームが切に求められる時代に、この地域に立てられている意味を問いかけられています。
24年度は宣教開始74年、光の丘幼稚園開設69年となります。主から与えられている使命を確認し、身を向け、そして諸教会との交流の中で歩みを進めたいと思います。お近くにいらしたときにはどうぞお立ち寄りください。諸教会の上に主の伴いをお祈りいたします。