121 会員教会を訪ねて(46) カトリック加古川教会

〒675-0038 兵庫県加古川市加古川町木村57
TEL 079-422-2870
HP https://www.catholic-kakogawa.com

カトリック加古川教会は東播磨地域の中心に位置しています。市内を流れる一級河川の加古川を中心に発展し、水と緑に恵まれた自然豊かなところです。また、市の中心部は神戸や姫路にも近く、人口が増加し都市化が進んでいます。加古川教会はJR加古川駅より徒歩15分のところにあります。

北播磨地域(西脇市、多可町など)には西脇分教会があります。2008年(平成20年)に西脇教会から加古川小教区西脇分教会に移行され、以来、私たちは小教区の共同体として共に歩んでいます。

加古川教会の歴史は1933年(昭和8年)にさかのぼります。北海道の天使の聖母トラピスチヌ修道院が〈聖母園〉を創立するために八幡(やはた)に土地を購入したことから始まります。創立当時はかなり荒れた土地で、開墾農作業の苦労は大変であったそうです。終戦後は国包(くにかね)仮教会をへて、1951年(昭和26年)に現在の場所に移り、3年後に教会が建てられました。その後、老朽化と信徒数の増加のために建て替えられ、現在の御聖堂は1995年(平成7年)に献堂されました。

正面玄関の左手に、十字架と大きな鐘楼があります。朝、昼、夕の1日3回鐘が鳴り、遠くまで響いています。その鐘の音は、時を告げるとともに聞く人々の心を癒やしてくれています。鐘楼の下には「慈愛の聖母」の像があり、美しい四季折々の草花とともに、マリア様はいつも私たちを見守っていてくださいます。

御聖堂に入るとまず、祭壇の壁画が目に入ります。これはイタリアのフルビオ・ジュリアノ神父によるもので、良き牧者であるイエスを中心に、アンドレア、ペトロ、ヨハネ、ヤコブの4人の弟子たちの姿が描かれています。

また、祭壇の右手にはパイプオルガンが設置されています。ヨーロッパの教会ではパイプオルガンはよくありますが、日本では珍しい存在です。コンサートが開かれることもあり、一地方都市で本格的なオルガン演奏を鑑賞できる、数少ない場所となっています。

信徒数は加古川教会と西脇分教会を合わせて約1,000名です。近年、ベトナム、フィリピンなど外国人の信徒が沢山来られるようになりました。一方で、日本人信徒の高齢化、若者の教会離れなどの問題に直面しています。言葉の壁や文化の違いを乗り
越えて、互いに寄り添い、どのようにして信徒同士が手を取り合って歩んで行くのかは私たちの大きな課題です。

コロナ禍の間は行事を控えていましたが、今年度より徐々に再開し、信徒間の交流の機会が増えました。教会にまた笑顔が戻ってきています。

ミサは毎週日曜日の9時30分から行なわれます。第5日曜日は多言語ミサです。英語のミサは第1、第3の日曜日の13時から、ベトナム語のミサは第1土曜日の19時からです。聖書勉強会も毎週金曜日の10時からしています。くわしくは事務所にお尋ねになるか、ホームページをご覧ください。

どうぞお気軽にお立ち寄りください。皆様のお越しをお待ちしています。