115【編集後記】鎌野 直人師

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アドベントの季節を迎えています。西方教会に属するカトリック教会、聖公会、諸プロテスタント教派に属する者たちにとっては、12月24日の日没から25日にかけてのクリスマス、メシアであるイエスの最初の来臨を覚えて祝うときのために自らを備える季節です。そして、終わりの日に公正と正義をもって治めるために再度、来臨するメシアを覚えて、その時のために目を覚まして、備え続けることに再度、心を向けるときでもあります。

日本のプロテスタント教会はアドベントの時期にクリスマスのお祝いを全部してしまって、12月25日以降は社会と一緒に年末年始に心を向けてしまいがちです。
年末最後の礼拝の日にはクリスマスのあらゆる飾りを片付けてしまうのです。ところが、西方教会では12月25日から1月5日までをクリスマス・タイドと呼び、キリストの降誕を祝う12日間としています。だとしたら、アドベントのお祝いを少し控えめにして、お正月の準備の忙しさもあるかもしれませんが、クリスマスイブから始まる12日間のクリスマスを味わうのも悪くはないのではないでしょうか。

クリスチャンセンター
神戸バイブル・ハウス 理事
関西聖書神学校校長

鎌野 直人師