133【編集後記】KBH理事 関西聖書神学校 校長 鎌野 直人 師

ドラマや映画において主役は大切です。しかし、本当によい作品は脇役がよい仕事をしています。最近のドラマなら松重豊、光石研、遠藤憲一、山口紗弥加、野呂佳代でしょうか。これらの名脇役たちが出ているドラマなら、面白そうだ、と興味が湧きます。名脇役の存在が、ドラマ全体をしっかりと締めてくれるからです。
聖書を読むとき、どうしても主役に目を向けがちです。アブラハム、モーセ、サムエル、ダビデ。彼らは旧約聖書というドラマで主役をはっています。しかし、ハガル、ミリアム、ハンナ、ヨナタン、ミカル、アビゲイルといった、女性主体の脇役陣がいるからこそ、神のドラマは進んで行ったのです。
2月の聖書セミナーでサムエル記の脇役たちがトピックにあげられます。列王記にも、様々な脇役が登場します。聖書というドラマに登場する様々な脇役に注目しつつ、味わいたいものです。

クリスチャンセンター
神戸バイブル・ハウス 理事
関西聖書神学校 校長
鎌野 直人 師


