28 六甲カトリック教会(102)

六甲カトリック教会外観

〒657-0061神戸市灘区赤松町3-1-21 TEL078-851-2846

祭壇とパイプオルガン
祭壇とパイプオルガン

六甲カトリック教会は、麹町教会【聖イグナチオ教会】(東京:四谷)、山口カトリック教会(山口市)、祇園教会(広島市)とともに、カトリックの男子修道会であるイエズス会が運営する教会です。

イエズス会は、1937年に、自らが運営する日本で最初の中等学校である六甲学院中学校を、現在の教会の北約1kmにある伯母野山に開校。学校で働く神父様方の姿勢や考え方に感銘を受けた生徒や保護者の多くが洗礼を受け、また地域住民の方も含めて信徒の数が増えていき、彼らを受け入れる共同体を創ることを目的として1939年に六甲教会の第一歩が踏み出されました。当初は近隣に住む信者の方の自宅をお借りしてミサなどを行っていたようですが、1948年に現在教会がある赤松町にイエズス会の司祭館と聖堂が完成し、六甲小教区が認可されました。

その後、イエズス会の司祭やたくさんの信徒、外国の多くの方々からの援助によって、1953年5月に、現在の聖堂の前身である木造の大きな旧聖堂が完成。さらにその3年後の1956年に聖堂入り口の横に鐘楼が完成し、六甲教会の鐘の音が地域でも有名になっていきました。以来信徒の数も年毎に増え、主の家、祈りと交わりの場として発展してきたのですが、聖堂が木造であったため築後30余年にして老朽化が目立ち始め、倒壊の危険も指摘されたこと、さらに神戸市の都市計画で教会の面する西側の道路を拡幅するために土地の提供を求められ、旧聖堂入り口前のスペースがほとんどなくなってしまうことなどから、1989年4月の評議会で新しい聖堂を立てることが決定し、1994年に起工式が行われました。

翌年の1995年に起きた阪神・淡路大震災には、鉄骨・鉄筋構造が組みあがりコンクリート打設工事の段階で遭遇したのですが、工事中の躯体には何の異常も認められず、また旧聖堂(当時はそこでミサが行われていた)、鐘楼、司祭館も無事であることが確認され、工事は2月1日から再開されて当初の予定通りの期日で完成。11月3日に安田大司教、イエズス会ニコラス管区長の他、多くの司祭団が参列されて献堂式が行われました。

旧聖堂は、ヨーロッパの古い教会に見られる縦長の形をしていましたが、新しい聖堂は近代的なドーム型で頭上から柔らかな光が差し込み、祭壇は信徒から近い距離で信徒が祭壇のまわりに集うというイメージで、横長のスタイルになっています。

マースランドの聖母像
マースランドの聖母像

また、震災を無事に乗り越えた鐘楼は、以前のままの形で教会の入り口に残され、教会の外側に面した部分には、「マースランドの聖母像」が安置されています。この像は、ベルギー・アントワープ大聖堂にある14世紀頃のマリア像をアントワープ市民が複製して、大震災で亡くなられた多くの人々を偲び、また多くの被災された人々を慰めるために神戸市民に贈られたもので、多くの市民に見て頂けるよう、教会の外に向けて置かれています。

六甲カトリック教会は、カトリック大阪大司教区神戸地区に属し、カトリック住吉教会、カトリック神戸中央教会とともに3教会で東ブロックを形成しています。