113号【編集後記】鎌野 直人 師
日本語が母国語でない方が日本語を学ぶのがどれだけ難しいか、考えたことがあるでしょうか。日本語は母音や子音の種類が少ないので、発音はしやすいようです。ところが、聞き取りの場合には「端・橋」などの同音異義語が数多くありますから、その区別が難しくなります。
読み書きとなると、平仮名と片仮名のみならず、漢字という難関が学習者の前に立ちはだかっています。
海外から日本に宣教師として来られた方々の日本語学習における苦労はどれほどであったのか、を考えると、頭が下がります。彼らなしでは日本のキリスト教は始まらなかったのですから。彼らが日本語で語り、日本語で本を書く。その上、聖書を日本語に翻訳する。
日本語が母国語であっても簡単ではないことをしてくれた多くの宣教師たちがいたからこそ、日本の教会は存在します。
日本のキリスト教における海外からの宣教師の貢献を心に留め続けたいと思います。
クリスチャンセンター 神戸バイブル・ハウス 理事
関西聖書神学校校長
日本イエス・キリスト教団 姫路城北教会 牧師
鎌野 直人 師