34 カトリック鈴蘭台教会(108)

〒651-1114神戸市北区鈴蘭台西町1-23-1
TEL078-593-0025

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鈴蘭台教会は、カトリック大阪大司教区神戸地区の中で、三田・たかとり・兵庫3教会とともに中ブロックに属しています。2020年末現在の信徒数は650名で、神戸市北区に住む信徒が多いのですが、その他にも西区の神戸電鉄沿線、さらには三木市、小野市から教会に通う信徒も多く、信徒の居住地域は広範囲にわたっています。ちなみに、北区の面積は240.29㎢で、面積225.21㎢の大阪市よりも広いので、大変な苦労をしながら主日ミサに通う信徒もいます。

鈴蘭台小教区の設立は1981年で、今年で40周年の神戸地区11教会の中では新しい方の教会です。ただ、聖堂の献堂はその7年前の1974年でした。

1963年ころまで北区の信徒はミサにあずかるため神戸電鉄と市電、後にはバスを乗り継いで神戸市中央区の下山手教会に通い、一方、公教要理・信徒宅訪問などのため下山手教会から神父が通っていました。それが、1963年以降神戸電鉄鈴蘭台駅近くの公民館・農協そして信徒宅で定期的に、1970年までは第1・第3日曜日、1971年からは毎日曜日、ポンス、ベロー、デルボス、朝山宗岩、大薗義興、フリン、コナン、ティジュ各神父によってミサがたてられるようになりました。

聖堂内部

そのような中、北区の人口増加とともに信徒数も増加し、これは献堂後ですが、1975年には信徒数369名に達していました。これとともに、自分たちの教会が欲しいという願いが日に日に大きくなっていました。安田久雄補佐司教が堅信式のために初めて下山手教会を訪問された際、信徒の代表が聖堂建設の必要性を直接訴えたこともありました。

話は前後しますが、このような時期、住吉教会から下山手教会主任司祭として転任され、北区信徒の司牧のため足しげく通われるようになったのが、パリ外国宣教会のロジェ・ベロー神父でした。そしてベロー神父のもとで聖堂建設が本格的に進み始めました。

1966年に住吉教会信徒の寄贈により入手していた山林を造成し、そこに聖堂と管理人宅が建てられました。そして、1974年4月14日田口芳五郎枢機卿司式で献堂記念ミサが行われ、ここに長い間の念願であった聖堂が完成しました。この時はまだ下山手教会の巡回教会でした。

その後も信徒数の増加は続き、1979年には437名に増え、さらなる増加が予想されたため、1979年手狭になった聖堂を増築し、現在の聖堂が完成しました。その後、1981年聖母の被昇天の日に司祭館が完成し、同年9月16日大阪大司教区より正式に小教区として認可され、初代主任司祭としてベロー神父が着任されました。3年後の1984年11月に庭の聖母マリア像が完成し、現在の鈴蘭台教会の施設ができあがりました。

庭の聖母マリア像

鈴蘭台教会は、地域への宣教を兼ねて行う「ふれあい福祉バザー」の純益を利用したカトリック関係諸団体・一般の福祉施設・ボランティア団体への支援、小野浜公園での炊き出し、「五円ランチ募金」によるフィリピンの児童養護施設「ハウスオブジョイ」や「シナピスこども基金」への支援などの活動に積極的に取り組んでいます。