105号【巻頭言】「コロナ禍のあとになされる神のみ業」 大嶋 博道師

クリスチャンセンター神戸バイブル・ハウス 理事
日本フリーメソジスト神戸ひよどり台教会 牧師
大嶋 博道 師

昨年3月頃から世界中を襲った新型コロナウイルス感染症は、政治、経済、社会、宗教、そして私たちの“日常生活”を大きく変えようとしている。いったい、未曾有の「コロナ禍」が終息した向こうに何が待ち受けているのだろうか? 天地万物の支配者である神は、「コロナ禍」をとおして、世界の歴史にどんな新しいことを行おうとしておられるのか? 私はこう考える―

①まず、私自身が、そして私の家族が新しく造り変えられる時ではないか。
②私の教会が新しいビジョンを与えられ、新しい方向に歩む時ではないか。
③日本と世界の政治や社会が新しく変えられる時ではないか!

先日、“Ten Lessons for a Post-Pandemic World”(パンデミック後の10のレッスン)という記事を目にした。示唆に富む内容だったので、その一部を紹介する。

①礼拝出席者が減少し、信徒の信仰生活に変化が生じる。
②教会の規模や人数の多さが、教会の「成功」の基準にはならなくなる。重要なことは教会がイエス・キリストから与えられた使命を果たしているかどうかだけである。
③教会の健全なミニストリーは、教会員がお客様になることではなく、一人一人が教会のミニストリー(伝道・牧会の働き)に積極的に参加することである。
④健全な教会は、地域や社会の必要性に応えて、意味のある働きをすることである。
⑤謙虚な指導者だけが教会を健全に建て上げることができる。
⑥成長する教会は、寛大さ(Generosity)がその基準になる。

コロナ終息の後には“New Normal”即ち「新しい日常」が待っている。諸教派・諸教会・諸団体の働きにおいても、聖霊の新鮮な風が吹き込み、もっと生き生きとした躍動的なミニストリーが始まることを期待する。
「見よ、新しいことをわたしは行う。今や、それは芽生えている。」(イザヤ43:19)