105号【編集後記】「必ず春は来る」ダビデ林 和広 司祭

「必ず春は来る」

冬から春となり、色とりどりの草花が芽吹き、明るい季節に入りました。冬枯れの木々、茶色に枯れた草が、再び、緑色やその他様々な色へと変わっていく光景を通して、目には見えない大きな力、いのちを感じることができます。聖書によればこの世界のいのちあるものすべてが神さまの創造物であることが記されていますが、季節の変化を通して神さまの変容の力、新しいいのちを感じます。

教会の暦は大斎節(四旬節)の期間を経て、イエス・キリストのご復活を祝う日を迎えました。イエスの死によってすべてが終わり、希望も喜びもなく、枯れ果てた状態に置かれていた弟子たちに訪れたのは復活のイエスとの出会いでした。イエスの復活によってわたしたちが生きている世界に新しい春が訪れました。イエスの復活の出来事の体験、喜びは世界の至るところに宣言されました。最初の弟子たちの宣教の後も、わたしたちの世界、教会には絶え間なくあらゆる困難に直面してきました。しかし、その喜びの体験、喜びは消え去ることなく、伝えられ続け、そして今、ここに生きるわたしたちにまで届けられています。

どんなに暗く、辛く、悲しい出来事に覆われようとも、イエスさまを復活させた神さまの創造の力、変容の力の働きによって暗闇から光へ、失望から希望へ、悲しみから喜びへと変えられていくことを想い起こしたいものです。

明石聖マリア・マグダレン教会牧師
司祭 ダビデ林 和広