38 カトリックたかとり教会 (112)

〒653-0052 神戸市長田区海運町3-3-8 TEL 078-731-8300

カトリックたかとり教会はJR神戸線鷹取駅から徒歩5分、また同線及び神戸市営地下鉄新長田駅からも徒歩10分程度のところにあります。

歴史は古く、1929年4月に鷹取教会として最初の聖堂が建てられ、一時は幼稚園も併設されていました。ところが、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災により、聖堂、旧園舎など大半の建物が全焼するなど大きな被害を受けました。しかしながら、被災直後から地域の「救援基地」としての動きが始まり、全国各地からたくさんの人々が救援に駆けつけ、また様々な救援物資も届けられるなど、ボランティアの一大拠点となりました。

同年9月に紙管を使用した仮設集会所兼聖堂が完成し、「ペーパードームたかとり」と命名され、復興と交流のシンボルとなりました。なお、この仮設建物は、2006年に台湾の南投県埔里鎮桃米村に移設され、被災復興の交流拠点として活用されています。

2005年1月17日、震災10周年を記念して、様々な立場の人からもわかりやすい名称として「カトリックたかとり教会」と改称しました。そして、2007年には聖堂を含む現在の建物が完成し、献堂式が行われました。聖堂内は祭壇を取り囲むように会衆席が円形に配置され、幕を張った煙突状の天井が高く伸びる他に例を見ない独特な形状となっています。

また、建物内には「救援基地」の頃から様々な救援活動を行なってきた活動団体を束ねる「たかとりコミュニティセンター(TCC)」が併設されています。このTCCは、震災直後にカトリック大阪大司教区が発表した「教区新生計画」において取り上げた「今後求めていく教会像」の「『谷間』に置かれた人々の心を生きる教会」「交わりの教会」を具現化した一例とも言えます。

毎年1月17日早朝には、カトリック教会と仏教による合同の大震災追悼式が聖堂で行われ、地域住民やかつてボランティアとして活動した人々も集い、追悼と新生を祈ります。

現在は、信徒の約8割がベトナムにルーツを持つ人々で占められています。そのこともあって、教会行事の中には、テト(旧正月)や中秋節のお祝いがあるのもたかとり教会ならではと言えます。