投稿者 : kbhadm01 投稿日時: 2018-12-15 02:52:04 (5 ヒット)
吉 田   隆  師 毎年4回ほど開催しています「聖書セミナー」は、このバイブル・ハウスの屋台骨のような働きです。その名前のとおり、この場所が真に“聖書の家”となるために、単に展示用聖書を収集するだけでなく、何より「聖書」そのものを深く・豊かに・楽しく学ぶためのセミナーだからです。

カトリック・聖公会・プロテスタント諸教会(NCC系から福音派に至るまで)を包含する超教派の営みであることを念頭において、講師やテーマの選定には、毎年苦労します。

しかしまた同時に、これが主催者の醍醐味でもあります。実際上の問題でなかなか遠方からお招きすることはできないのですが、関西圏にこんなにも聖書の専門家がおられるのだということに驚き、初めてお会いする先生方から多彩な聖書のお話を伺うことは実に大きな喜びです。

この秋に行われた聖書セミナー「日本語聖書読み比べ」(水野隆一先生)は、実にユニークかつ有益な取り組みでした。先生が御自分で作成された“六欄聖書”によって、五書・詩編・預言書のいくつかのテキストを新共同訳・口語訳・新改訳・新改訳2017・フランシスコ会訳・岩波訳で読み比べるという作業を、参加者の方々と共にしたのです(これに12月発売の『聖書協会共同訳』を加えられなかったのが真に残念でした)。原語が持つニュアンスや意味の広がりの実に豊かなこと!

聖書が原語にとどまっていたら、私たちの多くは依然として主イエスを知らないままでした。翻訳が生み出す多彩な言葉をとおして、肉となられた唯一の「ことば」が私たちにもたらされたことの不思議と恵みを、この季節に深く味わいたいと思います。

クリスチャンセンター神戸バイブル・ハウス理事
日本キリスト改革派甲子園教会牧師
神戸改革派神学校校長
吉 田   隆 師

投稿者 : kbhadm01 投稿日時: 2018-10-14 06:30:00 (83 ヒット)
前田  万葉 師カトリックの幼児洗礼を受けた私にとって、馬小屋は最初の宗教教育の題材であり、信仰的原風景です。実は、その原風景を確認するために43年前に初めて聖地ベツレヘムを訪ねました。そして今年8月21日から31日までなんと43年ぶりに2回目の訪問をいたしました。

初めての訪問の時は、時間と自分の意識の不足や、十分な状況判断や学習がなかったからなのでしょう、あまりにもその風景は私の信仰的原風景とかけ離れていました。ただご誕生の教会堂があり、その一角に生誕場所としてのしるしがあるという、それだけの印象でした。

もちろん、そこには飼い葉桶も、幼子も、マリアも、ヨゼフも、羊飼いたちも、3人の博士たちもいなかったとの印象でした。星のしるしがあるだけですと言っても過言ではありませんでした。私の信仰的原風景は、聖書のルカ福音書2章の1節から20節までと、マタイ福音書2章1節から12節までの、福音が描写された風景だからです。

ところが、43年ぶりに行った今回は、まず、「羊飼いたちの野」の場所を訪問し、ここに、私の信仰の原風景が、教会の中にも外の洞穴の中にも、絵となり模型となり再現されていました。父が故郷の仲知教会で心身込めて作り上げていた馬小屋風景と同じで、まさに父は聖地に行って観て来たのかなと思うぐらいでした。そのあと生誕教会に行き、どのようにこの風景と生誕場所がつながるのかを確かめてみました。

今回は、生誕教会自体の荘厳な状況よりも、誕生場所そのものに洞窟を感じ、その斜め右下に飼い葉桶の場所を確認することができました(飼い葉桶 餌と生りしか 神の御子)。そして、この洞窟を中心にして、動物たちの様子、天使たちのお告げを受けて拝みに来た羊飼いたち、東方から星に導かれて拝みに来た占星術の学者たちという、原風景を感じ取ることができました。聖地巡礼は、1度より2度、2度より3度、4度でもとお薦めいたします。

最後にクリスマス句を数句…
「クリスマス 天に栄光 地に平和」
「馬小屋に 白黒黄の 博士おり」
「馬小屋を 拝みし母子 父もいて」
「喜びの インマヌエルや クリスマス」
「いつくしみの 座に着くみ子や クリスマス」
「祭壇が 飼い葉桶なり クリスマス」
「毎日が サンタクロース クリスマス」。


クリスチャンセンター
神戸バイブル・ハウス理事

前田  万葉 師
【カトリック枢機卿 大阪大司教区大司教】

投稿者 : kbhadm01 投稿日時: 2018-08-12 07:30:24 (106 ヒット)
鍋島  猛 師“信仰と歴史”遺産の共有

「わたしは、あなたの住んでいる所を知っている。そこにはサタンの王座がある。しかし、あなたはわたしの名をしっかり守って、わたしの忠実な証人アンティパスが、サタンの住むあなたがたの所で殺された時でさえ、わたしに対する信仰を棄てなかった。」(ヨハネの黙示録2:13)

今年6月30日、バーレンで開催された第42回世界遺産委員会に於いて、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産として登録されることが正式に決定しました。わたしは、この事を素直に喜び、嬉しく思います。と同時に神様からの新たな使命が与えられ、キリスト者としての責任を覚えさせられます。

まず、わたしは、日本人キリスト者の一人として、彼らの信仰と歴史を良く学び、正しく理解し、先達の信仰と歴史を共有させて頂きたいと思います。ザビエル来日(1549年)から徳川家康のキリシタン禁制(1613年)に至る戦国時代キリシタンの信仰と歴史、その後1865年の大浦天主堂竣工と信徒発見に至るまでの252年にわたる潜伏キリシタンとしての苦悩と光栄、さらに1873年、禁制高札撤去までの患難と勝利を真摯に学びたいと思います。

次に、この信仰と歴史の遺産を、一教派の占有ではなく、すべてのキリスト者で共有させて頂きたいと思います。神様からの掛け替えのない遺産として、お互いの信仰に生かしたいと願います。

さらに、これは世界遺産であることを心に留めるとき、当然全日本国民の遺産であることに気付かされます。言い換えれば、この信仰と歴史の遺産をキリスト者以外の人々とも共有させて頂くと言うことであり、それはとりもなおさず、日本における第三次福音宣教の幕開けと言えるのではないでしょうか。※第一次は1549年、第二次は1873(明6)年。

ここに生きたエキュメニカルの証しがあります。そして、これを機に、さらに一般社団法人クリスチャンセンター神戸バイブル・ハウス(KBH)への理解を深め、協働を活性化させていただき、さらに多くの方々が“KBH友の会”にご参与くださることを切にお願いしてやみません。

クリスチャンセンター神戸バイブル・ハウス 理事・運営委員
鍋島 猛 師  日本イエス・キリスト教団牧師

投稿者 : kbhadm01 投稿日時: 2018-06-30 00:10:52 (121 ヒット)
理事:菅根 信彦 氏「近代文化」と言われている現代社会の中には大きく「二つの文化的な源流」があると言われています。一つは「ギリシア的文化」。もう一つが「ヘブライ的文化」。この二つを分かり易く「人間の五感」「感覚作用」で言い換えれば、ギリシア文化は「見る文化」と言えます。それに対して、「ヘブライ文化」は「聴く文化」と言うことができます。この両者の文化が、近代キリスト教文化の根底にあると言われています。

前者の「ギリシア文化」は「見る」という視覚を大事にします。日本語に「観照」という言葉があります。もともとは「仏教用語」ですが、「対象を主観を交えずに冷静に見つめていくこと」を示します。自分の前にある実体や事象をそのまま受けとめて把握し理解するということです。「科学の目」とも言えます。「ギリシア文化」はこの「観照」という視点から、論理学を形成し、自然学や形而上学を発達させていきます。あるいは、人間の理性活動の基礎を与えていきます。

他方、「ヘブライ文化」の基調となる「聴く文化」があります。これは、「聖書の文化」と言ってもよいかも知れません。聖書は「人は神と向き合って生きる存在」であることを強調し、人格的な対向関係の確立を促しています。「聴く文化」はまさに、個人の人格を形成し、主体的な決断を伴う要素を強く持ちます。耳から入る言葉は、心の中で思い巡らされ、一つの自由な決断がなされていきます。

両者の視点は文化だけの問題ではなく、人間の関係性にも言えることです。
例えば、痛手を負った悲しみを分析して理解すること、これが「見る文化」です。他方、「隣人の悲しみを一緒に痛むこと」これが「聴く文化」の特徴です。宗教的文化と言っても良いかも知れません。

私たちが生きる現代社会はまさに「見る文化」に圧倒され、大きなバランスを欠いてきているとも言えます。「聴く」という自己の内面の確立、見えない心の配慮、共感する思いの復権が社会全体に求められています。

KBHは「聖書図書館」の役割を担っています。「聖書セミナー」「キリスト教世界セミナー」などの講座や「巡礼の旅」の企画など活動は多岐にわたっています。この時代においてどのように「神の言葉」である聖書を読んでいくか、あるいは、心に聴いていくかを考える示唆を与えられます。

ぜひ、KBHを広く活用ください。また、その働きに参与ください。

クリスチャンセンター 神戸バイブル・ハウス 理事
日本基督教団神戸教会牧師

菅根 信彦 師

投稿者 : kbhadm01 投稿日時: 2018-04-15 00:24:03 (210 ヒット)
神田 健次 氏昨年の秋、京都のNCC宗教研究所のプログラムで日本の宗教を学びにきているドイツとスイスからの研修生に講義を担当する機会が与えられた際、スイスから来られたカトリックのロルフ神父と知り合った。

ロルフ神父は、2月から3月にかけて京都から長崎まで26聖人がたどった道を巡礼する計画について話してくださり、途中立ち寄る神戸で宗教施設を案内してほしいとの依頼を受けた。

2月20日、阪急六甲で待ち合わせ、神戸の諸教会、モスク寺院、シナゴーグ、ジャイナ教寺院、モダン寺などを案内し、中華街で食卓を囲みながら、巡礼の旅について語り合った。

その時の宗教施設の写真を、その翌日ロルフ神父は、英語とフランス語で簡単な解説をつけながら、ブログで発信しておられた。

世界のエキュメニカル運動の歴史において、「巡礼の旅」(Pilgrimage)について語られたのは、信仰職制運動の予備的世界会議を1920年にジュネーブで開催する際に、アメリカの聖公会のC.H.ブレント主教が、すべてのものが一つとなるようにという主の祈りに共に応答して、長年にわたる教会の分裂に終止符を打つために、世界の諸教会に対して「一致への巡礼の旅」を呼びかけたのが最初である。

その後、1993年に国際的に著名な巡礼地であるスペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラにおいて世界教会協議会(WCC)の第五回信仰職制世界会議が開催され、筆者も委員として参加する機会が与えられた。

第二ヴァチカン公会議以降、カトリック教会はWCCと多様な協力関係を形成し、信仰職制委員会にのみ正規に加盟してきたので、最も大切にしてきた巡礼地の一つをWCCの世界会議のために提供したのである。

その巡礼地を会場としたこともあり、「一致への巡礼の旅」というブレント主教の呼びかけに新たなスポットがあてられた。

そしてこの呼びかけは、次第に世界のエキュメニカル運動に浸透し、2013年に釜山で開催された第10回WCC総会では、諸教会に「正義と平和への巡礼の旅」という呼び、神戸バイブルハウスの長い歩みは、神戸のエキュメニカル運動を推進してきた「一致への巡礼の旅」と呼べるものであり、これからもその「一致への巡礼の旅」に共に参与したいと願ってやまない。

クリスチャンセンター神戸バイブル・ハウス理事
神田 健次 (関西学院大学名誉教授)

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