投稿者 : kbhadm01 投稿日時: 2019-04-07 01:52:13 (22 ヒット)
松浦 信行師「祈りの仕方」
1月のキリスト教一致祈祷週間の時、私は東京にいました。出張先の東京カトリック神学院の隣にイエズス会の修道院で一致祈祷の集会があり、そこで大和市から長老派の牧師さんが奨励をしてくださいました。牧師さんは聖書の知的理解や活動だけでなく、黙想や沈黙などの祈りや霊性を深める時をイエズス会の神父と持っているそうで、そうすると疲れた気持ちから心の中に力が湧き出てくるという話をしてくださいました。

後日、同じイエズス会の霊性センターの所長さんと話す機会がありました。ヨガなどをされていて、熱心に体を使った祈りを勧められるのです。私も、昔修道会に入る準備の修練という期間に、いろいろな祈りの仕方について試したことがあります。スルピスの方法、カルメルの方法、イグナチオの方法など西洋の祈りの仕方は、頭を使った知的作業が多いのです。私も初めはそれを試していたのですが、主と共にいる祈りが逆に疲れてしまうのです。それで結局、聖堂に入り頭を空っぽにしてそこにたたずむという祈りへと移っていきました。それで、所長さんと意気投合して会話に花が咲きました。

巡礼の持っている旅そのものが祈りであること、禅の世界で生活そのものが禅であること、私が今いる四国のお遍路やおもてなしの文化、インドネシアに行った夫婦から教えられた体を使った祈り、短いことばを呼吸を通して唱えるイエスの祈り、インドのヨガ的祈りなど、どうも今までの知的な祈りではなく体を意識した祈りの持っている豊かさを語り合ったのです。今、NHKなどでも良く取り上げられているマインドフルネスもこの流れの中にあるようです。イグナチオの霊操を大切にするイエズス会ですが、「私と副所長が何か変わったことをしているとイエズス会の中で噂が立ってますよ」とその所長さんは笑いながら話を終えました。

神戸のバイブルハウスのことをこの流れの中で考えました。友の会の巡礼旅行、クリスマスランチョン、写経聖書、リレー朗読会、テレマンコンサート、バザー、エキュメニカルな出会いなどなど、神戸のバイブルハウスは聖書を中心にセミナーや勉強会をするだけでなく体を使って聖書や神に出会っている感じがします。それこそ結構時代の先端をいっている活動なのかもしれない、そう思うこの頃です。

クリスチャンセンター神戸バイブル・ハウス副理事長
松浦 信行師

投稿者 : kbhadm01 投稿日時: 2019-02-20 23:46:30 (68 ヒット)
中村 豊 理事長キリスト教の17教団・1団体の協力により、約7年の編集作業を経て昨年11月、「聖書協会共同訳」が完成しました。この聖書は、原典に忠実な翻訳であり、日本の教会の標準となり、礼拝で用いられ、日本語、日本文化の形成に貢献できることなどを目指しました。また、本文のほかに引照と注を付したことが大きな特徴です。

神戸バイブル・ハウスを支える人たちが属する教団・教会全てが、この聖書を礼拝や聖書研究に用いるとはいえませんが、翻訳の比較は私たちに多くの学びを提供してくれます。例えば、ルカ福音書17章12節で、ギリシャ語の「レプロス」すなわち「レプラを患っている」は、聖書協会共同訳では「規定の病を患っている」ですが、新改訳聖書では「ツァラアトに冒された」と訳しております。ここで、聖書協会共同訳の「用語解説」や新改訳聖書第三版の「あとがき」などを参考することによって、翻訳の意図やねらいがより明確になります。

現在、高齢化の波が怒濤のごとく教会に押し寄せ、礼拝出席や教会財政に大きな打撃を与え続け、教会という舟の航行が次第に困難となっております。舟に乗ってゲザラ人の地方に行く途中、激しい突風のために波をかぶり、舟が沈みそうになったとき、「私たちが溺れ死んでもかまわないのですか(マルコ4:35以下)」と弟子たちはイエスに泣きつきました。私たちも、「教会や信徒をどうしてくれるのですか」と、神に訴えたい気持ちを抑えることができるでしょうか。すべてが順調なときは神が登場する機会はまれなのですが、困った時にだけ真剣になって神に頼ろうとする人間の姿勢を神は問題視します。

「わたしたち信じる者に力強く働く神の力が、どれほど大きなものであるかを悟ることができ(エフェソ1:19)」るように、私たちは、聖書のみ言葉に耳を傾け、神の恵みが豊に与えられていることを感謝する日々を送りたいものです。
聖書協会共同訳聖書完成をお祝いするとともに、キリスト者だけではなく、一般の人たちにも聖書が読まれ、神の存在を知るよい機会となることが期待されます。

クリスチャンセンター神戸バイブル・ハウス
理事長 中村  豊

投稿者 : kbhadm01 投稿日時: 2018-12-15 02:52:04 (96 ヒット)
吉 田   隆  師 毎年4回ほど開催しています「聖書セミナー」は、このバイブル・ハウスの屋台骨のような働きです。その名前のとおり、この場所が真に“聖書の家”となるために、単に展示用聖書を収集するだけでなく、何より「聖書」そのものを深く・豊かに・楽しく学ぶためのセミナーだからです。

カトリック・聖公会・プロテスタント諸教会(NCC系から福音派に至るまで)を包含する超教派の営みであることを念頭において、講師やテーマの選定には、毎年苦労します。

しかしまた同時に、これが主催者の醍醐味でもあります。実際上の問題でなかなか遠方からお招きすることはできないのですが、関西圏にこんなにも聖書の専門家がおられるのだということに驚き、初めてお会いする先生方から多彩な聖書のお話を伺うことは実に大きな喜びです。

この秋に行われた聖書セミナー「日本語聖書読み比べ」(水野隆一先生)は、実にユニークかつ有益な取り組みでした。先生が御自分で作成された“六欄聖書”によって、五書・詩編・預言書のいくつかのテキストを新共同訳・口語訳・新改訳・新改訳2017・フランシスコ会訳・岩波訳で読み比べるという作業を、参加者の方々と共にしたのです(これに12月発売の『聖書協会共同訳』を加えられなかったのが真に残念でした)。原語が持つニュアンスや意味の広がりの実に豊かなこと!

聖書が原語にとどまっていたら、私たちの多くは依然として主イエスを知らないままでした。翻訳が生み出す多彩な言葉をとおして、肉となられた唯一の「ことば」が私たちにもたらされたことの不思議と恵みを、この季節に深く味わいたいと思います。

クリスチャンセンター神戸バイブル・ハウス理事
日本キリスト改革派甲子園教会牧師
神戸改革派神学校校長
吉 田   隆 師

投稿者 : kbhadm01 投稿日時: 2018-10-14 06:30:00 (177 ヒット)
前田  万葉 師カトリックの幼児洗礼を受けた私にとって、馬小屋は最初の宗教教育の題材であり、信仰的原風景です。実は、その原風景を確認するために43年前に初めて聖地ベツレヘムを訪ねました。そして今年8月21日から31日までなんと43年ぶりに2回目の訪問をいたしました。

初めての訪問の時は、時間と自分の意識の不足や、十分な状況判断や学習がなかったからなのでしょう、あまりにもその風景は私の信仰的原風景とかけ離れていました。ただご誕生の教会堂があり、その一角に生誕場所としてのしるしがあるという、それだけの印象でした。

もちろん、そこには飼い葉桶も、幼子も、マリアも、ヨゼフも、羊飼いたちも、3人の博士たちもいなかったとの印象でした。星のしるしがあるだけですと言っても過言ではありませんでした。私の信仰的原風景は、聖書のルカ福音書2章の1節から20節までと、マタイ福音書2章1節から12節までの、福音が描写された風景だからです。

ところが、43年ぶりに行った今回は、まず、「羊飼いたちの野」の場所を訪問し、ここに、私の信仰の原風景が、教会の中にも外の洞穴の中にも、絵となり模型となり再現されていました。父が故郷の仲知教会で心身込めて作り上げていた馬小屋風景と同じで、まさに父は聖地に行って観て来たのかなと思うぐらいでした。そのあと生誕教会に行き、どのようにこの風景と生誕場所がつながるのかを確かめてみました。

今回は、生誕教会自体の荘厳な状況よりも、誕生場所そのものに洞窟を感じ、その斜め右下に飼い葉桶の場所を確認することができました(飼い葉桶 餌と生りしか 神の御子)。そして、この洞窟を中心にして、動物たちの様子、天使たちのお告げを受けて拝みに来た羊飼いたち、東方から星に導かれて拝みに来た占星術の学者たちという、原風景を感じ取ることができました。聖地巡礼は、1度より2度、2度より3度、4度でもとお薦めいたします。

最後にクリスマス句を数句…
「クリスマス 天に栄光 地に平和」
「馬小屋に 白黒黄の 博士おり」
「馬小屋を 拝みし母子 父もいて」
「喜びの インマヌエルや クリスマス」
「いつくしみの 座に着くみ子や クリスマス」
「祭壇が 飼い葉桶なり クリスマス」
「毎日が サンタクロース クリスマス」。


クリスチャンセンター
神戸バイブル・ハウス理事

前田  万葉 師
【カトリック枢機卿 大阪大司教区大司教】

投稿者 : kbhadm01 投稿日時: 2018-08-12 07:30:24 (162 ヒット)
鍋島  猛 師“信仰と歴史”遺産の共有

「わたしは、あなたの住んでいる所を知っている。そこにはサタンの王座がある。しかし、あなたはわたしの名をしっかり守って、わたしの忠実な証人アンティパスが、サタンの住むあなたがたの所で殺された時でさえ、わたしに対する信仰を棄てなかった。」(ヨハネの黙示録2:13)

今年6月30日、バーレンで開催された第42回世界遺産委員会に於いて、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産として登録されることが正式に決定しました。わたしは、この事を素直に喜び、嬉しく思います。と同時に神様からの新たな使命が与えられ、キリスト者としての責任を覚えさせられます。

まず、わたしは、日本人キリスト者の一人として、彼らの信仰と歴史を良く学び、正しく理解し、先達の信仰と歴史を共有させて頂きたいと思います。ザビエル来日(1549年)から徳川家康のキリシタン禁制(1613年)に至る戦国時代キリシタンの信仰と歴史、その後1865年の大浦天主堂竣工と信徒発見に至るまでの252年にわたる潜伏キリシタンとしての苦悩と光栄、さらに1873年、禁制高札撤去までの患難と勝利を真摯に学びたいと思います。

次に、この信仰と歴史の遺産を、一教派の占有ではなく、すべてのキリスト者で共有させて頂きたいと思います。神様からの掛け替えのない遺産として、お互いの信仰に生かしたいと願います。

さらに、これは世界遺産であることを心に留めるとき、当然全日本国民の遺産であることに気付かされます。言い換えれば、この信仰と歴史の遺産をキリスト者以外の人々とも共有させて頂くと言うことであり、それはとりもなおさず、日本における第三次福音宣教の幕開けと言えるのではないでしょうか。※第一次は1549年、第二次は1873(明6)年。

ここに生きたエキュメニカルの証しがあります。そして、これを機に、さらに一般社団法人クリスチャンセンター神戸バイブル・ハウス(KBH)への理解を深め、協働を活性化させていただき、さらに多くの方々が“KBH友の会”にご参与くださることを切にお願いしてやみません。

クリスチャンセンター神戸バイブル・ハウス 理事・運営委員
鍋島 猛 師  日本イエス・キリスト教団牧師

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