巻頭言
巻頭言 : No.88 聖書を見る・聖書に聴く 菅根 信彦 師
投稿者 : kbhadm01 投稿日時: 2018-06-30 00:10:52 (16 ヒット)
理事:菅根 信彦 氏「近代文化」と言われている現代社会の中には大きく「二つの文化的な源流」があると言われています。一つは「ギリシア的文化」。もう一つが「ヘブライ的文化」。この二つを分かり易く「人間の五感」「感覚作用」で言い換えれば、ギリシア文化は「見る文化」と言えます。それに対して、「ヘブライ文化」は「聴く文化」と言うことができます。この両者の文化が、近代キリスト教文化の根底にあると言われています。

前者の「ギリシア文化」は「見る」という視覚を大事にします。日本語に「観照」という言葉があります。もともとは「仏教用語」ですが、「対象を主観を交えずに冷静に見つめていくこと」を示します。自分の前にある実体や事象をそのまま受けとめて把握し理解するということです。「科学の目」とも言えます。「ギリシア文化」はこの「観照」という視点から、論理学を形成し、自然学や形而上学を発達させていきます。あるいは、人間の理性活動の基礎を与えていきます。

他方、「ヘブライ文化」の基調となる「聴く文化」があります。これは、「聖書の文化」と言ってもよいかも知れません。聖書は「人は神と向き合って生きる存在」であることを強調し、人格的な対向関係の確立を促しています。「聴く文化」はまさに、個人の人格を形成し、主体的な決断を伴う要素を強く持ちます。耳から入る言葉は、心の中で思い巡らされ、一つの自由な決断がなされていきます。

両者の視点は文化だけの問題ではなく、人間の関係性にも言えることです。
例えば、痛手を負った悲しみを分析して理解すること、これが「見る文化」です。他方、「隣人の悲しみを一緒に痛むこと」これが「聴く文化」の特徴です。宗教的文化と言っても良いかも知れません。

私たちが生きる現代社会はまさに「見る文化」に圧倒され、大きなバランスを欠いてきているとも言えます。「聴く」という自己の内面の確立、見えない心の配慮、共感する思いの復権が社会全体に求められています。

KBHは「聖書図書館」の役割を担っています。「聖書セミナー」「キリスト教世界セミナー」などの講座や「巡礼の旅」の企画など活動は多岐にわたっています。この時代においてどのように「神の言葉」である聖書を読んでいくか、あるいは、心に聴いていくかを考える示唆を与えられます。

ぜひ、KBHを広く活用ください。また、その働きに参与ください。

クリスチャンセンター 神戸バイブル・ハウス 理事
日本基督教団神戸教会牧師

菅根 信彦 師

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